<精神科訪問診療にまつわる疑問と回答>

Q.「どこまでが精神科なの?」「この症状は精神科なのかどうかわからない」

A.たとえば採血検査で異常値が出た、レントゲンで影が映っている、などと違い、心の病気は目で見てわかるものではありません。代表的なものだけでも眠れない、こだわりが強い、怒りっぽい、妄想を語る、物覚えが悪くなったetc...と症状は無数にあり、中には心の問題と気付かないまま数十年困り続けている方もいらっしゃいます。まずはお気軽にご相談下さい。もちろん、お話を伺った結果身体的な問題の可能性が高い場合は適切な身体科受診をお勧めします。


Q.「精神科を受診したら終わりだと思っている」「精神科を受診させたいが本人が断固拒否する」

A.精神的な問題を抱えながら病院受診に繋がらない人は沢山います。そのための訪問診療と言っても過言ではありません。当院は患者様それぞれの事情に沿ってオーダーメイドのアプローチを行います。気になることは何でも言ってみて下さい。


Q. 「病気を治すために通院しているけど続かない」「いつも途中で通院しなくなって入院を繰り返している」

A. 上記Q&Aと共通している部分もありますが、訪問診療は決められた日時に必ず訪問するので、治療脱落の可能性が外来よりも低く病状悪化を招くことが少ないのが長所です。どうしても外来通院が続けられない・続けさせることが出来ないケースも是非ご相談下さい。

※例外的に、依存症の治療は本人の治療意志が重要になるため、外来通院をしなくなりドロップする場合に必ずしもお役に立てるとは限りません。最大限のアプローチを行うことは可能ですが、根本的な治療のためには外来通院が向いていると思われます(身体的な理由により外来通院が困難になった場合は除きます)。


Q.「外来だと待ち時間が苦痛」「病院ではちゃんと自分の症状を話せない」

A.訪問診療の強みとして、自分の家で受診出来る、という面があります。そのためなるべくリラックスして診療を受けて頂けるよう常に心がけています。また、家族の方など代わりの人が話せるのであればその方達から事情を伺うことも出来ます。
※外来に定期的に行ける人は原則的に訪問診療の対象となりませんのでご注意下さい。


Q.「訪問診療だと近所の目が気になる」「家の奥まで入って欲しくない」

A.どんなことでも事前にご相談頂ければ、可能な範囲で対応させて頂きます。医療者とわかりづらいよう着替えたり、玄関だけでの診療とさせて頂けるケースもあるので、まずはご相談ください。


Q.「料金について知りたい」

A.診療開始前におおよその料金について説明させて頂きます。まずは料金だけ知りたい、というお問い合わせでも構いません。また、自立支援医療などの公費制度もご紹介させて頂きます。自立支援医療を使えば、上限額による部分はありますが、外来通院と同じ程度の負担で済む方も沢山いらっしゃいます。


Q.「支払い方法は何がありますか」

A.現金払い、口座引き落とし、振り込みのいずれかでお願いしております。もちろんいつでも変更は可能です。引き落としの際の銀行の縛りはほぼありません。なお、診療の都度毎回支払いが生じる訳ではなく、月末締めで月単位での請求となります。

<求人を兼ねた独り言>

訪問による精神科医療の提供 ―― 横浜市内を中心に、外出出来ない、メンタル的な相談をしたいけど怖い・周囲の目が気になる、本人に自覚がなくて困っているetc...といった方々の問題解決を行います。

精神科は、身体科のように検査で異常がわかったり、自覚症状がある方ばかりではありません。
例えば風邪を引いた、怪我をしたら誰しも病院を受診します。また、仕事や家庭のストレスから憂うつになったりイライラしたりすることがあれば、自発的にメンタルクリニックの外来に行くでしょう。
しかしながら、中には問題を抱えていても、そもそもが精神面から来る問題と気付かず受診に繋がらない方々は多くいらっしゃいます。未だに精神科に対しての偏見が強いこともそれを後押ししています。
また、周囲から見て明らかに精神的な問題を抱えていても、本人に自覚がないことから病院を受診させられないことは精神科の特徴でもあります。
結果として家族や支援者だけで抱え込んでしまい、中には数十年に渡りどこにも相談出来ていないケースもあります。

これらの問題に対して、精神科訪問診療という選択肢は一つの解決策となりえます。全ての問題において精神的な課題も存在するとまでは言いませんが、怪我や病気、加齢、環境への不満などにより思うように振る舞えずストレスを抱えることは誰しもあります。また、認知症、発達障害、統合失調症など、避けようのない精神疾患もあります。
近年になり国もアウトリーチ政策を打ち出しこれらの問題の解決を図っていますが、まだ気軽に相談出来る窓口とはなっておりません。そのため、まずは私達の手が届く範囲に関しては、抱え込んでいる問題の解決をお手伝い出来ればと思い、横浜駅にクリニックを立ち上げました。

少しでも一緒にやってみたいと思えた方からの応募、是非お待ちしております。

 

なお、充実したチーム医療を達成するためには、医療事務さん、心理士さん、看護師さん、精神保健福祉士さん他、ありとあらゆる業種の方々のお力添えが必要となります。もっと言ってしまえば、無資格の方でも生かせる長所とやる気さえあれば縁の下の力持ちとしてやって頂ける仕事は沢山あります。
そのため、現在募集していない業種の方でも、ご相談頂ければ様々な見地から検討し一緒に働いて頂くこともあるかと思います。ご興味があればまずはメールでご相談下さい。